紀州熊野地域づくり学校は地域を担う人材育成

『紀州熊野 地域づくり学校』について

  今、農山漁村の悩みは「持続可能な自立した地域をどのようにつくるのか?」ということであろう。全国各地で地域資源の利活用、6次産業化、農商工連携、都市農村交流(グリーンツーリズム)などをキーワードとして様々な取り組みが行われ、紹介されている。しかし、それらの取り組みを自らの地域で具体的にどのようにしたらいいのかわからない人々(地域)も多いように思える。さらに、地域活性化の様々な取り組みを担う人材の育成(地域リーダー、コーディネーター等)も急務となっている。
 田辺市上秋津地域は地域の合意形成を図りながら、直売所「きてら」、柑橘ジュース加工「俺ん家ジュース倶楽部」、農業体験宿泊施設・農家レストラン「秋津野ガルテン」という事業体を創設するとともに、近年では広域連携(広域ネットワーク化)による都市農村交流事業、地域づくりの人材育成事業を展開し、さらなる発展を目指している。これらコミュニティと経済を一体化させた農を基本とする地域づくりが全国的にも高く評価されつつある。そこには地域の人々が農山村漁を自立的・自律的に経営していくための膨大なノウハウや経験が詰まっている。
そこで、「紀州熊野地域づくり学校」では上秋津地区の取り組みを学ぶとともに、テーマ別の「座学」と「現場(フィールドワーク)」を組み合わせた講座から、地域を「何とかしたい」想いの具体的な解決策を講師・受講生が一体となって考え、各地域で活躍できる人材の育成を目指します。

これまでの歩み

平成20年〜22年 秋津野地域づくり学校 秋津野のノウハウを全国へ (経済産業省)
平成23年〜25年 紀州熊野地域づくり学校 秋津野のノウハウを田辺市周辺に(田辺市)
平成26年〜 紀州熊野地域づくり学校 地域戦略論(和歌山大学)